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  • 執筆者の写真茶の湯の郷 自由な茶人コミュニティ

真の国際交流とは相手の国を知ること以上に自国のことを話せるということ

更新日:2021年6月28日

こんにちは。富士つかさです。 今日はわたしが先生から学んだ国際交流についてのお話です。

わたしは英語が話せません。ましてやベトナム語はもっと話せません。

そんなわたしですが、5年くらい前、仕事で毎月ベトナムに通っていた時期があります。

ベトナムは親日の国で、ベトナム語も英語も話せないわたしに対して、日本人というだけでもとても親切にしてくれました。

当時のわたしはなんとか仕事を形にしたかったのと、無知が故に失礼があってはいけないという思いから、相手の国の歴史や文化、好きなことや嫌がること、マナーなど、とにかく相手の国や人のことを勉強するのに一生懸命でした。

そのことをいつものお稽古の時に先生に話したら、目の覚めるような話を先生がしてくれました。

先生は今年で80歳ですが、18歳のときに茶道をはじめられたそうです。

大人になってから一時期ニューヨークに暮らしたことがあるそうで、その時に日本で学んできた茶道が、現地の人とのコミュニケーションに大いに役立ったというのです。


わたしが、「最近ベトナムのことを勉強してるんです」と話したときに、先生とこんな会話がありました。

先生:「あちらの国に行った時にね、外から来た私たちに向こうの人は何を期待していると思う?」

わたし:「えっと…、それはやっぱり話ができた方がいいから、現地の言葉が話せるかとか、何しにこの国に来たのかとか知りたいんじゃないでしょうか?」

先生:「ふふふ。」

わたし:「??」

先生:「向こうの人はね、日本人を見たら、『日本のこと教えて!』って言うのよ。それはそうよね、ガイドブックに載ってる現地の話をされても、向こうの人はそんなことわかりきっているものね」

……伝わるでしょうか?このニュアンス。

こう言われて、わたしはハッとしました。

先生はとても好奇心が強いのと勉強熱心な方で、当時もコミュニケーションを取るくらいの英語は話せたそうです。そのことで現地の人から歓迎されたのもあるでしょうが、なにより、先生が茶道をやれたことが現地の人に歓ばれたというのです。

先生:「相手の国のことを知るのはもちろん大切なことだけれど、日本人なら日本人として日本のことを伝えられるのが、本当の国際交流なんじゃないかしら、ってそのときに思ったの。だからあなたも、海外に行くならますます茶道をやっている意味があるわ。がんばってね!」

こう言われました。

その時、おっしゃる通りだー!!といたく感動しました。でも言われるまで、そんなことは全く思いもしていませんでした。

実際そのときも、ベトナムのことは勉強しても、日本のことは全く勉強していませんでしたから。


日本のことは勉強しなくても日本人なんだから知ってるじゃん!と思われるかもしれませんが、お恥ずかしながら、ベトナムの人から日本のことを質問されて、答えられなかったことがたくさんあります(汗

むしろ日本好きな彼らはわたしよりも日本のことに詳しかったりして。。。


ベトナム国内を車で移動しているときに、大きな橋を渡ったことがあります。そのときに、「この橋は日本人が作ってくれたんだよー」と現地の人が言っていました。ベトナム国内には日本の政府がお金を出してできた橋や道がいくつかあるそうで、建設中にはそのことがちゃんと書いてあり、ベトナムの人はどの国が関わって何を作っているか知っているそうです。(もちろん、みんながみんな知っているとは思いませんが)

「日本人なのに知らないの〜?」と笑われてしまいました(苦笑

これは日本人の謙虚さなのかなんなのか、来る方に対してのおもてなしはすれど、あちらに行ってお国自慢はする気はないのか、手ぶらで海外に行くケースが大半な気がします。日本で英語を勉強して、外国に憧れて、あちらに行ってしまう、みたいな。それで、自分の国のものは何か持っていけたのだろうか??

非難しているわけではなく、国際交流ってなんだろう?世界の人と対等に付き合うってなんだろう?と考えたときに、もっと日本の文化を携えて、日本人の誇りとか精神を持って海外の人と向き合えたら、より深い交流ができるんじゃないかな、とそのとき思ったのです。

実際ベトナムでお抹茶を披露したらとても喜んでもらえました(^-^)

これはベトナムで行われたジャパン・フェスティバルに先生と参加した時の写真です。



この旅の思い出もまた別の機会に書きたいです。

茶道だけでなく、日本には独自の面白い文化がたくさんありますね。(書道、柔道、空手、合気道、マンガ、アニメ?アニメはホントにすごい人気!!)

国際交流したいです!将来は海外で働きたいです!という想いがある人に、外国語を勉強するかたわらに、自国の文化のお勉強も足していくと、現地の出会いでもっともっと面白いお付き合いができると思うのでお勧めですよ、というお話でした。

もちろん、茶道はとびきりお勧めです。

よかったら是非。

閲覧数:140回1件のコメント

1 Comment


pxa06144
Nov 16, 2020

日本は、敗戦を機に、日本人や日本文化の素晴らしさを識ることができない様に、徹底的にコントロールされています。西欧列強(の更に奥)が、、、今後絶対に日本人がその不屈の精神を再興しない様にと、徹底的に罪悪感を擦り込むWGIPの一環で、過去の素晴らしい活動や国際貢献や珠玉の書籍を、徹底的に隠滅し、全く別の史実をねつ造し、、、擦り込んでいます。これは、国際的なプロジェクトと言えるもので、徹底的に行なわれ、、、まだ、その中にあります。 日本人が、日本古来の素晴らしきものに意識が向きにくいのも、日本について殆ど識らないのも、、、彼らの計画が如何に奏功しているかの証しの様なものです。 しかし、しかし、素晴らしいことに、、、すべての存在には、イノチが発動しており、、、そのイノチは無限なる大生命、愛、叡智と繋がっています。。。 だから、その真なる領域は、常に常に、逃げも隠れもせず、、、また隠し通せるものでもなく、、、時過たず、、、必ず内奥から発芽するに至ります。 茶の湯の道は祈り道、すべてを咲かせる光道。。。 ありがとうございます。 ありがとうございます。 合掌 鶴飼哲也

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